
欧州はウクライナのEU統合加速のために「山を動かすべき」=フォンデアライエン欧州委員長
ウクルインフォルム
欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員会委員長は14日、欧州はウクライナのEU統合プロセスを加速し、そのためにEU内部で「山を動かす」準備が必要だと発言した。
フォンデアライエン欧州委員会委員長がミュンヘン安全保障会議の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
フォンデアライエン氏は、「私たちはウクライナのEU加盟プロセスの加速作業に速度を足す。私たちはすでに著しい進展を達成したが、しかし再びEU内の『山を動かす』時が来た。よって、国家予算の支出分を増やし、欧州共通の関心時とウクライナの加盟加速のプロジェクトへの共同融資を行う。それが新しい欧州の目標であるべきで、私たちは集中的にそれに取り組んでいる」と発言した。
また同氏は、欧州は新しい状況に適応しており、前進し、変化を遂げていると伝えた。
そして同氏は、「現在私たちが話し合っているのは、主に私たち自身のこと、私たちの幸福のこと、私たちの経済と安全保障についてであり、欧州全体に信頼できる約束された平和を与える私たちの能力についてのことだ。私たちの価値は変わっていないし、それは普遍的なものだ。しかし、世界が変化しているのだから、私たちは行動手段を適応させねばならない。私たちには、より実際的で、焦点を絞り、脅威に立ち向かい、自らの巨大な力とエネルギーを使ってウクライナを支援する覚悟のある欧州が必要だ。そのような欧州であれば、非常に多くのことを実現できる」と発言した。
なお、独ミュンヘンでは、2月14日から16日にかけて、ミュンヘン安全保障会議が開催されている。
写真:EU