
「ジッダの宇米協議はほとんど歴史的だった」=シビハ宇外相
ワルシャワを訪問しているシビハ外相がポーランド外務省前での記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
シビハ外相は、ジッダでは「非常に重要で、ほとんど歴史的な」協議が行われたとし、ウクライナは「一時的30日間停戦」合意を締結するという米国の提案を支持したことを喚起した。
また同氏は、「今、私たちはロシア側の立場を待っている。私たちは、私たち側から、ロードマップを策定する担当グループを作り、その後停戦が生じた場合に停戦に向かう準備がある」と発言した。
同氏はその際、ウクライナは戦争終結と強固で永続的な和平の締結を最も望んでいる国であると強調した。
そして同氏は、「私たちは欧州における安全を確保する公正かつ包括的な平和を支持している。その立場を防衛し、公正な平和の実現において私たちのパートナーの支持を得ることが非常に重要だ。私たちにとって、単なる戦争の不在という状況は必要ないし、『ミンスク3』や『ヤルタ2』は必要ない」と強調した。
同氏は加えて、ジッダ協議の非常に重要な結果が、「ジェシュフ〜ヤションカ」ハブからウクライナへの武器供給の再開だと指摘した。
その他同氏は、ポーランドに対して、ウクライナが受けている支援について謝意を伝えた。
同氏はその際、「私たちはまた、『スターリンク』端末使用の機会についても感謝している。ポーランドはそのために約2億ドルを支払ってくれており、それは私たちの軍にとって非常に重要だ」と強調した。
同記者会見時、ポーランドのシコルスキ外相は、同国はロシアの対ウクライナ侵略を止める新たな提案と新たなイニシアティブに満足していると発言した。
シコルスキ氏は、「私は、ウクライナへの武器供給が以前の水準に戻ったことを認める。『スターリンク』端末もまた活動している」と伝えた。
これに先立ち、11日、サウジアラビア・ジッダにて、ウクライナと米国の政権チームが協議を行っていた。
協議後、両国は共同声明を発出した。
同共同声明には、「ウクライナは、30日間の一時的かつ、双方の相互同意により延長可能でありつつ、ロシア連邦の受け入れと同時実施を条件とする停戦を即時に導入するという米国の提案を受け入れる準備があることを表明した。米国は、ロシアに対して、ロシアからの相互主義が平和達成への鍵であることを伝える」と書かれている。
さらには、共同声明には、「米国はインテリジェンス共有の一時停止を速やかに解除し、ウクライナへの安全保障支援を再開する」とも書かれている。