
ゼレンシキー宇大統領、ウクライナにとっての「レッドライン」に再度言及
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は19日、交渉におけるウクライナにとってのレッドラインは、国家の独立と主権を失わないことだと発言した。
ゼレンシキー大統領がフィンランド訪問中のストゥブ同国大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「ウクライナにとって重要なことは、私たちの国家の独立と主権を失わないことだ。ロシアがウクライナ人の独立へと二度と影響力を持たないようにすることだ。そして、一時的被占領下にある領土における主権すらだ。つまり、それらは一時的被占領下だということであり、それらはロシア領にはならない」と発言した。
また同氏は、ウクライナ軍がどのようであるべきかについて、ロシア側と協議したくないとも発言した(編集注:ウクライナ軍の戦力制限についての協議のことを指すと思われる)。その際同氏は、「私は彼らと、私たちの軍がどのようであるべきかについて協議したくない。なぜなら、それはウクライナ人にとっての安全の保証の一部なのであり、ロシア人にとってのではないからだ。それはまた、私たちの独立と公正かつ保証された平和、戦争が再来しないことの重要な要素でもある」と発言した。
同氏はさらに、ロシア側とは安全の保証の経済項目についても協議する予定はないと指摘した。
その他同氏は、現在ロシアに拘束されている全てのウクライナ人の帰還、遺体の返還も必要だと強調した。同氏はその際、「それは私たちが必要とする無条件のことである。数千人が牢屋に入れられている。彼らは皆、家族の元に戻らねばならない。彼らに拷問された人々は…、家族の元へと戻してあげねばならない。残念ながら亡くなった人たちもだ」と発言した。