マス情報研究所:ウクルインフォルム、報道基準遵守分野で最高評価サイトの一つに
23日、会議「ウクライナの選挙前夜におけるニュースの質:新旧の挑戦」において、民間団体「マス情報研究所」が発表した。ウクルインフォルムの記者が報じた。
発表では、「専門的報道基準の遵守のレベルの分析の結果、最も優れた報道サイトは、liga.net、hromadske.ua、radiosvoboda.org、ukrinform.uaであった。反対に、最も低い評価となったサイトは、znaj.ua、from-ua.com、politeka.net、apostrophe.ua、telegraf.com、vesti.ru、kp.ruであった」と説明された。
専門化が分析した総計5000のニュースのうち、約1000のニュースは報道基準を満たしていないものであったとのこと。マス情報研究所は、最も多い事例として、記者が信用するに値しない情報源を使っていること(全体の9.56%)を挙げ、具体的には、ソーシャル・メディアの投稿、信頼に足らないウェブサイト、信頼のない専門家を情報源としていることを指摘した。
疑わしい情報源を使った報道が最も多かったのは、apostrophe.ua(100中30)、from-ua.com(100中22)、politeka.net(100中22)、znaj.ua(100中21)であったとのこと。
また、ウクライナのインターネット報道媒体発のニュースは平均して約20%が報道基準に満たないものであり、報道の質の面での最大の問題は、情報の不正確さと情報源にあったことが発表された。
マス情報研究所は、ウクライナ国内の50の最も知名度のある報道サイトを分析したとの事であり、モニターはチェコ外務省の支援により実施されたことが説明された。報道分析の基準は、「情報源の記載」、「情報の正確さ」、「記事名と記事本文の合致」、「本文内での判断の有無」、「感情を用いた操作」、「ヘイトスピーチの有無」であるとのこと。また、個別のサイトに関しては、政治的目的を持った買収記事の有無とその発注者に関する分析も行われたことが指摘された。
なお、ウクルインフォルムは、ウクライナ国内報道サイトの報道基準モニター分析において、2016年、2017年と最高評価を受けてきている。2015年も、最高評価を受けたサイトの一つであった。