ウクライナ正教会モスクワ聖庁支持者、キーウ・ペチェルシク大修道院の資産引き渡し作業を妨害
ウクルインフォルムの記者が伝えた。
3月29日にペチェルシク大修道院とウクライナ正教会モスクワ聖庁の間の後者による大修道院複数施設に関する利用契約が失効したことを受け、文化情報政策省関連委員会が30日に同大修道院の資産の目録を作成する作業を始めるはずだった。
同委員会の関係者はウクルインフォルムの記者に委員会の活動が妨害されたとの情報を認めた。同時に、ウクライナ正教会モスクワ聖庁代表者は、本件につき何もコメントしなかった。
写真:パウロ・バフムート/ウクルインフォルム
敷地内の警察官は、衝突は確認されていないと伝えた。
日中、ペチェルシク大修道院の敷地には、ウクライナ正教会モスクワ聖庁信者が数百人集まっていた。
トカチェンコ文化情報政策相は、テレグラム・チャンネルにて、ペチェルシク大修道院の資産引き渡しプロセスが、ウクライナ正教会モスクワ聖庁の代表者によって妨害されたとする通報を警察に届けて出たと報告した。
トカチェンコ氏は、「ウクライナ正教会モスクワ聖庁の物理的妨害により、国家保護施設『キーウ・ペチェルシク大修道院』国家資産受渡委員会が本日活動を開始できなかったことを報告せねばならない」と書き込んだ。
また同氏は、同委員会に加わっている修道院の代表者は今回予定されていた調査の対象となる建物の鍵を誰が所有しているか説明できなかったと伝えた他、多くの不明の人物が委員が建物に近付くことを妨害したと報告した。
そして同氏は、本件につき警察に通報したとしつつ、「いずれにせよ明日、作業は継続される」と伝えた。
これに先立ち、29日、キーウ・ペチェルシク大修道院では、ウクライナ正教会モスクワ聖庁による施設利用契約が失効していた。同時に、モスクワ聖庁修道士の退去に反対する信者数百人が大修道院の敷地に集まり、抗議を行っていた。