ウクライナとロシア、9日の人道回廊6本設置に合意

9日、ウクライナとロシア連邦は、住民の避難のために6本の人道回廊の設置と、9時から21時までの時間帯の周辺での停戦につき合意した。

ヴェレシチューク副首相兼一時的被占領地再統合相が朝のブリーフィング時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ヴェレシチューク氏は、「朝5時半、私たちは、ロシア連邦から、私たちが以前に提案したルートへの同意に関するメッセージと、国際赤十字委員会(ICRC)から、そのような同意でのICRCへの書簡送付に関するメッセージを受け取った」と報告した。

同氏は、ウクライナ側もICRCに対して書簡を送り、朝9時には、シュミハリ首相とマウラーICRC総裁がそのような同意の確認について話をしたとし、軍人たちは9時から21時まで攻撃を停止なければならないと伝えた

人道回廊として合意されたのは、次の6本のルート。

・エネルホダル〜ザポリッジャ

・スーミ〜ポルタヴァ

・マリウポリ〜ザポリッジャ

・ヴォルノヴァハ〜ポクロウシク

・イジューム〜ロゾヴァ

・キーウ周辺都市(ヴォルゼリ、ブチャ、ボロジャンカ、ホストメリ、イルピン)→キーウ市

ヴェレシチューク氏は、「私は、ロシア連邦に対して呼びかける。あなた方は公に2022年3月9日9時からの停戦の義務を負った。私たちには、負った義務が機能しなかったという負の経験がある。それはマリウポリ〜ザポリッジャ、ヴォルノヴァハ〜ポクロウシクだ」と喚起した。

また同氏は、ヴォルノヴァハ住民が、ロシア連邦の約束が履行され、人々が破滅的な砲撃を受け、人々が殺されている同市から避難できることを懇願していると伝えた。

さらに同氏は、ヴォルゼリ市には、55人の乳幼児がいるとし、その子供たちを避難させる特別作戦であるとしつつ、「私たちは、ロシア軍に対して、義務を守るよう、21時まで停戦を守るよう強く要請する」と強調した。