ロシアに拉致されていたウクライナ児童2名の帰還に成功

ウクライナの一時的被占領地再統合省は5日、ロシアにより違法に連れ去られていたウクライナ人児童2名をウクライナ領に連れ戻すことができたと発表した。

再統合省広報室が発表した

帰国できたのは、13歳と15歳の女児。ウクライナ東部ルハンシク州からロシア領リャザンへと連れ去られていた。ロシアで、母親は死亡し、子供たちは孤児院に入れられていた。

同省が自分の家族とともにウクライナ西部ヴォリーニ州へと避難することができていて、2人の姉に連絡することからはじめ、2人のウクライナへの帰国のための手続きを行ったと伝えた。

また同省は、今回の2名の帰還のために協力してくれた慈善団体「SOSウクライナの子供の町」、国境警備庁などに謝意を伝え、「調整作業は約1か月半かかった。このようにようやく、新しい、ただし極めて難しい、私たちの国の勝利だ。ウクライナの子供たちはウクライナにいなければならない。女の子たちは親族のところへ戻り、完全な安全の中にいる。彼らは、温かさと親族の世話に包まれている」と書き込んだ。

子供たちは現在はヴォリーニ州にいるという。

なお、ロシアによる対ウクライナ全面的侵攻が始まってから、1万4000人以上の子供がウクライナからロシアへ拉致されている。そのうち、ウクライナへ帰還させることができたのは、現時点で126名。