ウクライナ空軍司令官、ケルチでミサイルの搭載できる露軍艦船の破壊を認める

ウクライナ空軍のオレシチューク司令官は5日、被占領下クリミアのケルチ市にて巡航ミサイル「カリブル」の搭載できるロシア軍の艦船を1隻破壊したことを認めた。

オレシチューク空軍司令官がテレグラム・チャンネルに書き込んだ

オレシチューク氏は、前日夜の投稿を引用する形で「認める」と書き込んだ。同氏は、前日夜には、「モスクワ」に続いてもう一隻がいなくなったことを期待していると述べ、その際、ウクライナ空軍の戦術航空部隊の操縦士に対して、長射程ミサイル「スカルプ」により、ミサイル「カリブル」を搭載できるロシア黒海艦隊の最新艦船の1つが位置していたケルチの造船所「ザリウ」のインフラを攻撃したことにつき感謝すると述べていた。

同日、ウクライナ海軍のプレテンチューク報道官は、テレビ番組「統一ニュース」出演時に、ウクライナ軍の攻撃を受けたロケット艦「アスコリド」の破壊規模の評価を待っていると発言した。

プレテンチューク氏は、「私たちが結果を見るには、太陽が少し昇らないといけない。いつもと同様、今回も、誰かが我慢しきれず、動画を必ず撮るはずであり、そうすれば私たちは完全な画像を見ることができる」としつつ、現時点では同艦が攻撃されたことを公式に認めることのみ可能だと発言した。

同氏はまた、現時点では「工場での壮大な花火に興奮している」クリミアの住民の反応を示す動画はあるとも述べた。

なお、4日、ロシア国営ニュースサイト「リア・ノーヴォスチ」は、ロシア国防省がウクライナ軍のミサイル攻撃によりクリミアの造船所が攻撃され、艦船が損傷したと認めたことを伝えていた

リアは、「ロシア国防省は、ウクライナ軍が11月4日に15弾の巡航ミサイルにて、ケルチのブトマ記念造船所を攻撃したと発表している」と伝えた。

また、ミサイル着弾により、造船所内で艦船が損傷したとも書かれている。

これに先立ち、4日、ウクライナ軍戦略広報(ストラトコム)は、同軍が被占領下クリミアのザリウ造船所の海洋・港湾インフラを攻撃したことを発表していた