ロシア軍のミサイル・無人機攻撃でウクライナ南部オデーサで被害、5名負傷
ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は5日夜、自爆型無人機とミサイルでウクライナ南部を攻撃した。南部オデーサでは、歴史地区や港湾インフラに被害が出ており、また市民5名が負傷した。
南部防衛戦力がテレグラム・チャンネルで伝えた。
オデーサ市への夜間攻撃被害 写真:ニーナ・リャショノク/ウクルインフォルム
発表には、「オデーサに対しては、おそらく『オニクス』と『イスカンデルM』で攻撃が行われた。市中心部と廃墟となっている産業建造物へと着弾があった。爆風で複数の集合住宅、ユネスコ世界遺産である市の歴史地区の博物館が損傷した」と書かれている。
加えて無人機による攻撃は集中的なもので、オデーサの港湾インフラを狙ったものだったと報告された。
防衛戦力は、「残念ながら、倉庫施設、荷下ろし設備、穀物を積んだ車両が損傷した。火災はすぐに鎮火された」と伝えた。
また、民間人5名が負傷したと報告されている。
その他、ロシア軍は、南部ヘルソンを対レーダーミサイルKh31Pで攻撃。これにより5階建て集合住宅が損傷したという。犠牲者情報はなし。
ミコライウ州にはミサイルKh59が飛来したが、防空戦力が撃墜したとのこと。
また、ウクライナ空軍は、テレグラム・チャンネルでロシア軍の発射した自爆型無人機「シャヘド136/131」15機とミサイル「Kh59」1弾の撃墜を報告した。
発表には、5日20時から6日0時にかけて、ロシア軍がウクライナを複数のミサイルと自爆型無人機で攻撃してきたと書かれている。
ミサイルは、一時的被占領下ヘルソン州の空中から誘導航空ミサイル「Kh31」と「Kh59」が1弾ずつ発射、また、一時的被占領下クリミアから対艦ミサイルP800「オニクス」と弾道ミサイル「イスカンデルM」の発射も確認されたと書かれている。
さらに、クリミアのチャウダ岬から、自爆型無人機「シャヘド136/131」が22機発射されたという。
ウクライナ空軍は、他の防空部隊と連携して、「シャヘド」を15機、ミサイル「Kh59」1弾を撃墜したと伝えた。