ウクライナ・エネルギー相、電力システムの状況を説明
ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は23日、ロシアは現在毎日ウクライナの電力システムを攻撃しており、おそらく大規模ミサイル攻撃の準備をしているが、他方でウクライナ側もそのような攻撃に効果的に対抗するために多くのことを行ってきたと発言した。
ハルシチェンコ・エネルギー相がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。
ハルシチェンコ氏は、「現時点で昨年あったような大規模攻撃は、今のところはない。彼らは毎日電力システムを攻撃している。それは事実であり、できるだけ多くの施設を破壊しようとしているのだが、他方で、私たちが話しているような、例えば(編集注:昨年の)10月10日の最初の攻撃のような、全ての発電施設と電線が約100発のミサイルで同時に攻撃されるような大規模なものは、今のところない。しかし、私は、彼らはその準備をしていると思っている」と発言した。
同氏はまた、ウクライナの防空ははるかに効果が高くなっており、かつてウクライナの電力システムに著しい損害をもたらしていたロシアのミサイル「キンジャル」を撃墜できるようになっていると指摘した。
同時に同氏は、これまでに損傷した電力施設を全て復旧させることは不可能だとしつつ、同時に政府は電力施設の回収のために最大限のことを行ったと述べた。
同氏は、「私たちは、現在もまだ過程だが、過去最大の修理キャンペーンを行い、それが冬季の発電を然るべく確保する機会を与えている」と強調した。
加えて同氏は、冬季への準備について、電力システムは現在整えられていると述べ、「システムは完全に落ち着いて冬季を迎えている。影響を与えかねない唯一の要因は、当然、攻撃だ」と伝えた。
そして同氏は、「エネルギーのための最善のサポートは、防空である」と補足した。