露軍によるウクライナ軍人処刑につき、ウクライナオンブズマンが国際機関に呼びかけ

ロシア軍による投降したウクライナ軍人を処刑する動画がインターネット上に拡散されたことを受け、ウクライナのルビネツ最高会議(国会)人権問題全権は2日、国際赤十字委員会(ICRC)と国連に対して、ロシアによるその新たな戦争犯罪を確認するよう呼びかけた。

ルビネツ人権問題全権がテレグラム・チャンネルに書き込んだ

ルビネツ氏は、「今日、ネットワーク上にロシア軍人が投降したウクライナの戦士を処刑する動画が現れた! それはさらなるジュネーブ条約違反であり、国際人道法への不敬の現れだ! ロシア側は自らのテロリストとしての顔を何度となく示している」と書き込んだ。

また同氏は、ICRCには軍人に対する犯罪を確認することがマンデートにあるとし、今回拡散された動画では、ウクライナ軍人が投降することを示すのに必要な行為を実施していたことが明確に見られると指摘した。

そして同氏は、「戦士たちは武器を持たず、彼らの手は頭の後ろに挙げられていた。彼らは一切脅威を与えていなかったのだ! ロシア側は彼らを拘束して、捕虜の地位を与えねばならなかったのだ」と強調した。

さらに同氏は、国連に対して、ロシアによるさらなる明白な国際人道法違反を国連監視団が確認するよう呼びかけた。

同氏は、投降している者を処刑するのは戦争犯罪であり、世界はこれを容認してはならず、ロシアは全ての類似の処刑事例により罰せられるべきだと主張した。

その際同氏は、「それは単発の事例ではない。兵士アレクサンドル・マツィエフスキーの殺害やその他の投降した軍人の殺害もある。オレニウカでの捕虜の公開処刑もだ」と喚起した。

これに先立ち、テレグラム・チャンネル「ディープステート」が、ロシア軍人が投稿するウクライナ軍人2名を銃殺する場面の動画を公開していた