ゼレンシキー宇大統領、露傭兵集団「ヴァグネル」の中核部分を壊滅したと発言
ウクライナのゼレンシキー大統領は12日、同国は戦場で重要な成果を達成したとし、ロシアの傭兵集団「ヴァグネル」の中核部分の壊滅、黒海での優勢確立を例として挙げた。
ゼレンシキー大統領がワシントンでのバイデン米大統領との会談後共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私たちの兵士たちは、2万人のヴァグネル傭兵を殲滅した。彼らはアフリカ大陸などあらゆるところに混乱を引き起こしてきた深刻なテロリストであり、シリアでもウクライナでも作戦を遂行してきた者たちだ。(中略)つまり、このテロ集団の中核部分はもはや存在しない。それを行ったのはウクライナだ」と発言した。
また同氏は、ウクライナは甚大な損耗を出しながら、それを実現したと指摘し、ウクライナは前線で成果を達成するのに困難を伴っているが、しかし成果自体は重大なものだと強調した。具体的に同氏は、ウクライナは黒海でロシアの艦船を破壊し、ロシア軍艦隊をロシア海域まで追いやることで、海上に優位な立場を達成したと発言した。
同氏は、「確かに、彼らはまだ黒海にて、私たちの、一時的被占領下クリミア近くに少し残っているが、しかし、私たちはそれについては今後も作業していく」と指摘した。
その他同氏は、ロシアは初期の大規模侵攻後、ウクライナの自治体を奪取できていないが、これに対してウクライナは自国領を50%解放してきたと述べ、「それは非常に良いことであり、私たちはそれを継続していく」と補足した。
なお、ゼレンシキー大統領は11、12日米国を訪問していた。同氏は、11日にはオースティン米国防長官とブラウン統合参謀本部議長とも会談していた。