ウクライナ空軍報道官、ロシア軍戦闘機撃墜にコメント
ウクライナ空軍のイフナト報道官は25日、ウクライナ防衛戦力はロシア軍戦闘機を撃墜した手段についての情報を公表しないと発言した。
イフナト報道官がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。
イフナト氏は、「敵が徘徊するパトリオットだとか、何らかの他のシステムだとかについて憶測していることについては、憶測させておけば良いのだ。パトリオットも他のものも、もしかしたら、長射程システムも、ある方面にいることもあれば、次の日には別の方面、さらに次の方面へ移動することがあり得るということを、分からせれば良い。なぜなら、敵は常に緊張に晒しておかねばならないのだから。そのため、より少ない戦力と装備での敵の課題の遂行はもっと慎ましいものとなるだろう」と発言した。
また同氏は、ヘルソン州でロシア軍の戦闘機「Su34」3機が撃墜された後、ロシアは活発な戦闘行為をほとんど行わなくなったと伝えた。
そして同氏は、「彼らは同方面へと何十機の無人機を飛ばして、それ(編集注:防空システム)を壊すべく捜索している。そうすることで敵は、その方面に何があるのかという情報を得ようとしているのだ」と発言した。
その他同氏は、ロシア軍は黒海から破壊された戦闘機を分析のために引き上げようとしているとしつつ、「それは極めて甚大な作業だ。撃墜された何らかの標的、飛行機だろうがミサイルだろうが、その他のものであろうが、それを引き上げるというのは、まずあり得ない。なぜなら、ばらけて落下していることが1つ。そしてもう1つは、その場所だ。つまり、それを見つけ出すのに、どのような人員と機材が必要となるのかわかるだろう」と指摘した。
これに先立ち、ウクライナ空軍は25日、露軍の自爆型無人機「シャヘド」28機、誘導航空ミサイル「Kh59」1弾、対レーダーミサイル「Kh31P」1弾、戦闘機「Su34」と「Su30SM」の計2機を撃墜したと発表した。
また、オレシチューク司令官は22日、ウクライナ南部にてウクライナ防衛戦力がロシア軍の戦闘爆撃機Su34を3機破壊したと発表していた。
ゼレンシキー大統領は23日、ロシアの戦闘機を撃墜できることが戦争終結へ向けた鍵の1つだとの見方を示している。