キーウでは30以上のミサイルや無人機を撃墜 市民2名死亡、18名負傷=市軍行政府
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キーウ市軍行政府は、29日未明から朝にかけてのロシア軍の大規模攻撃の際に、ウクライナの防空戦力は同市上空でミサイルや無人機を30以上撃墜したと報告した。
キーウ市軍行政府がテレグラム・チャンネルで伝えた。
発表にて、ポプコ行政府長官は、29日ロシア軍は今回の大規模攻撃の際に自爆型無人機「シャヘド」、巡航ミサイル「Kh22/Kh32」(Tu22M3から発射)、弾道ミサイル、S300、巡航ミサイル「Kh101/Kh555」(Tu95MSから発射)、空中発射型弾道ミサイル「Kh47M2キンジャール」(MiG31Kから発射)を使用したと伝えた。
キーウでは、空襲警報が3回発令され、合計で約5時間続いたという。
とりわけ、3回目の警報時に、キーウは数十弾のミサイルで攻撃されたとし、様々な方面から複数の波で市に侵入したと書かれている。防空戦力は、これに対し市の上空で30以上の標的を撃墜したという。
市内の被害報告では、地下鉄駅「ルキヤニウシカ」駅舎が損傷。
ポジリシキー地区では、約3000平方メートルの倉庫で火災発生。スヴャトシンシキー地区では、人の住んでいない集合住宅で火災、3台の自動車炎上。鎮火済み。シェウチェンキウシキー地区では、建設途中のビジネスセンターで火災発生、集合住宅で損傷あり、ガレージで火災発生(鎮火済み)、倉庫と非居住型建設のある敷地で火災発生。ダルニツィキー地区では、集合住宅と民家が損傷。
そして、行政府は、「現時点で、2名が死亡、18名が負傷している」と報告した。
これに先立ち、全面侵略を続けるロシア軍の29日未明から朝にかけてウクライナに対して大規模なミサイル攻撃を行った。キーウの他に、ドニプロ、ハルキウ、ザポリッジャなどで死傷者が出ている。