世界がロシアのさらなるテロに反応することが重要=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は、29日のロシア軍による大規模ミサイル攻撃につき、世界はロシアのさらなるテロに反応することが重要だと強調した。
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージで発言した。
ゼレンシキー氏は、「重要なことは、世界がそのさらなるテロに反応することだ。多くの首脳が今日すでにウクライナとウクライナ国民への支持を表明し、私はその一人一人に感謝している。特に、私たちの国を防空で支援してきた国に対してだ」と発言した。
同氏はまた、今日ロシア軍はウクライナの防衛を迂回しようとしていたが、ウクライナの防空戦力は多くのことを実現したと指摘した。そして、「私たちは防空を強化し続け、戦争をその不適任者の家、戦争の起点であるロシアへと戻す」と強調した。
その他同氏は、現在までロシアのミサイルや破片が着弾した町では救助作戦が続いていることを喚起した。
さらに同氏は、今回の攻撃は最大のもので、発射されたミサイルと無人機の数は合計で約160弾だったとしつつ、「私たちの戦士はその様々な種類のミサイルと『シャヘド』の大半を撃墜した。ロシアにとっての標的はいつものもので、100軒以上の民家、45軒の集合住宅、学校、教会2軒、病院、産院、多くの商業施設や倉庫が破壊されたか損傷した。現時点で29人が死亡している。親族と近親者に心からの哀悼を表する。150人以上の負傷。皆に必要な支援が提供された」と伝えた。
また同氏は、今回の攻撃の対象となったのは、キーウ、ハルキウ、ドニプロ、オデーサ、リヴィウ、ザポリッジャ、スミーラ、ハルキウ州、スーミ州、フメリニツィキー州、ジトーミル州だったと喚起した上で、「ロシアのテロリストたちにその一つ一つの攻撃につき必ず報復する。テロは人には決して勝てない」と強調した。
これに先立ち、全面侵略を続けるロシア軍の29日未明から朝にかけてウクライナに対して大規模なミサイル攻撃を行った。キーウ、ドニプロ、ハルキウ、ザポリッジャなどで死傷者が出ている。キーウの死者は、現時点までにすでに9人となっている。