ウクライナ空軍、弾道ミサイル10弾含む、計72弾のミサイル撃墜を報告
ウクライナ空軍のオレシチューク司令官は、2日朝のロシア軍による大規模ミサイル攻撃の際に、空中発射型弾道ミサイル「キンジャル」10弾を含む、計72弾のミサイルを撃墜したと発表した。
オレシチューク空軍司令官がテレグラム・チャンネルで伝えた。
撃墜したのは、空中発射型弾道ミサイル「キンジャル」10弾、巡航ミサイル「Kh101/Kh555/Kh55」59弾、巡航ミサイル「カリブル」3弾だという。
オレシチューク氏は、「敵は、数日前の2023年2月29日の際と同様に、2024年1月2日未明にも様々な種類の空撃手段を用いて大規模攻撃を行った。重要インフラ施設、産業施設、民間施設、軍事施設が攻撃された。主な攻撃先は、ウクライナの首都だった!」と書き込んだ。
さらに同氏は、ロシア軍は最初は自爆型無人機「シャヘド」により南・東方面から攻撃したところ、発射された全35機の無人機を撃墜したと伝えた。
その後、朝になってから、ロシア軍は、16機の戦略爆撃機Tu95MSを飛ばし、6時頃に70弾以上の巡航ミサイル「Kh101/Kh555/Kh55」を発射したという。
さらに、7時30分から、戦闘機MiG31Kから空中発射型弾道ミサイル「Kh47M2キンジャル」10弾の発射が確認されたとある。
加えて、海上から、3弾の巡航ミサイル「カリブル」の発射があり、北方からは、弾道軌道で12弾のミサイル「イスカンデルM/S300/S400」の発射が確認されたと書かれている。
また、戦術航空機Su35が対レーダーミサイル「Kh31P」を4弾発射したという。
その上でオレシチューク氏は、暫定評価で敵は合計で99弾のミサイルを発射したところ、ウクライナ側はこの内72弾を撃墜したと報告した。
これに先立ち、2日、ロシア軍は未明に無人機でウクライナを攻撃し、その後朝にキーウ市、キーウ州、ハルキウ市をミサイルで攻撃。キーウでも複数地区で被害が出ている。
ウクライナのゼレンシキー大統領は、2日朝のロシア軍によるキーウ市、キーウ州、ハルキウ市へのミサイル攻撃の際に92人が負傷し、4名が死亡したと報告した。その際ゼレンシキー氏は、防空システムを提供するパートナー国に謝意を伝え、パトリオットなどのシステムがなければ、ロシアにより数百人の命が奪われていただろうとコメントしている。