被拘束者交換でロシアに拘束されていたウクライナの軍人や民間人230人が帰還
ウクライナのゼレンシキー大統領は3日、ロシアに拘束されていたウクライナの軍人や民間人を200人以上帰還させたと発表した。
ゼレンシキー大統領がテレグラム・チャンネルで伝えた。
ゼレンシキー氏は、「兵士、軍曹、将校。陸軍、国家警護隊、海軍。一部の防衛者は、マリウポリと『アゾフスタリ』を守っていた者たちだ」と伝えた。
そして同氏は、ウクライナ国民の帰還活動を行っている者たちに謝意を伝え、また「私たちの防衛者に感謝する! 私たちは、現在ロシアの不自由の中にいる私たちの人々皆を取り戻すために、あらゆることを行う」と強調した。
またイェルマーク大統領府長官はテレグラム・チャンネルにて、今回はズミーニー島の防衛者やチョルノービリ原子力発電所で拘束された者たちなどを解放することができたと伝えた。
同氏は、「長い休止後の困難な交換(編集注:ウクライナとロシアの間の被拘束者交換)だった。これは、チームの大きな努力によって実現した結果だ」と伝えた。
さらに同氏は、ロシア侵略者は民間の教師やマリウポリに最後まで残って人道支援を配っていた警察官も拘束したと指摘した。
ルビネツ・ウクライナ最高会議人権問題全権代表は、テレグラム・チャンネルにて、今回帰還させることができたのは230人だと伝えた。
ルビネツ氏は、「今日、1月3日、喜びの知らせがウクライナ中を飛び回ることを伝えられるのは何という幸せだろうか。なぜなら、敵に長期にわたって拘束されていた防衛者を帰還しているのだから」と書き込んだ。同氏はまた、解放された人々は健康診断を受け、リハビリを受け、失われた身分証明書の再発行も行われると伝えた。
ウクライナの捕虜扱い問題調整本部は、今回解放された230人の内訳は、ウクライナ軍軍人130人(内領土防衛部隊所属14人、海軍軍人14名)、国家警護隊隊員55人、国境警備隊隊員38人、国家警察官1名、不法に拘束されていた民間人6名だと説明した。
また、保安庁(SBU)は、ソーシャルメディア「X」アカウントにて、被拘束者帰還時の動画を公開した。
また、これまでに被拘束者交換の枠組みで帰還した者は2828名に上ると書かれている。
更新(3日20時35分):SBUの動画を追加