クリミアのパルチザン、露軍防空システムが破壊されたことを確認

一時的被占領下クリミアで活動するパルティザン運動「アテシュ(炎)」のメンバーは、4日のウクライナ軍による攻撃により、防空の調整をクリミア・イェウパトリヤ近くのザティシュネに位置していた通信管理センターが破壊されたと伝えた。

アテシュがテレグラム・チャンネルで報告した

発表には、「私たちのエージェントは、昨日ミサイル攻撃が行われたイェウパトリヤ近くの軍通信基地への追加調査を行い、情報をウクライナ防衛戦力に伝えた。エージェントは、以下の情報を報告した。半島全域の防空調整を含む、クレムリンとの防護通信チャンネルを担当する管制室が攻撃された。レーダー支援も一機減」と書かれている。

さらに、アテシュは、「イェウパトリヤの防空は制圧された。イェウパトリヤ近郊のザティシュネの攻撃された基地には、防空は今後もう間違いなく設置されないだろう」と結論付けている。

また、アテシュは、同じくクリミアのセヴァストーポリへの攻撃については、「指揮所が攻撃され、200と300が出ている」と伝えている。なお、200、300は軍人の死傷者を示す軍用語。

その他、同日、親ウクライナ的なトーンでクリミア情勢を伝えるテレグラム・チャンネル「クリミアの風」は、ロシア側が4日の攻撃で23人の軍人が死亡したと認めていると報告した

クリミアの風は、「標的に当たった。サキ地区とセヴァストーポリ近くの軍事施設が被害を受けた。2つの施設で23名の軍人が死亡した」と書き込んだ。

ロシアメディアは、4日ウクライナ軍は、クリミアの軍事施設に対して10弾のミサイルで攻撃し、その内3弾が撃墜できなかったと主張しているという。死者の中には、ロシア軍高官5名と少なくとも9名の特殊作戦兵が含まれているという。

これに先立ち、ウクライナ軍戦略コミュニケーション局(ストラトコム)は4日、ウクライナ軍が同日15時頃に、被占領下クリミア半島のセヴァストーポリ近くに位置するロシア占領軍の指揮所を攻撃したと発表していた