ゲラシモフ露軍参謀総長の死亡情報は確認なし=ウクライナ情報機関

ウクライナ国防省傘下情報総局所属のユソウ広報官は、4日のセヴァストーポリ近郊の露軍指揮所への攻撃時にヴァレリー・ゲラシモフ露軍参謀総長が死亡したとの情報は確認の取れていないものだと指摘した。

ユソウ氏がラジオNVにコメントした

ユソウ氏は、「確かに、被占領下クリミアの軍事施設に対するウクライナ安保・防衛戦力の包括的作戦が行われた。とりわけ、情報総局の行動の一環で、敵の倉庫が攻撃され、敵は甚大な損耗を出した。しかし、ゲラシモフに関しては、情報は現時点で確認されていない」と発言した。

同氏はまた、その話はロシアの情報空間で出てきたものである、通常はロシアの情報空間は類似の「ニュース」を最初に拡散することはないと指摘した。

そして同氏は、「つまり、その情報は丁寧な追加的調査が必要なものだ。それは、私たち皆にとって非常に良いニュースになり得るものだが、しかし、現時点では確認中だ。私たちは、敵の倉庫、兵員、戦力、装備が除去されたことは認めることができる。それがもうすでに非常に良いニュースではある。ただし、ゲラシモフが悲報を告げるなら、それは良いボーナスとなろう」と発言した。

これに先立ち、ウクライナ軍戦略コミュニケーション局(ストラトコム)は4日、ウクライナ軍が同日15時頃に、被占領下クリミア半島のセヴァストーポリ近くに位置するロシア占領軍の指揮所を攻撃したと発表していた

親ウクライナ的なトーンでクリミア情勢を伝えるテレグラム・チャンネル「クリミアの風」は、ロシア側が4日の攻撃で23人の軍人が死亡したと認めていると報告している