露占領下ジョージア領アブハジアの港もウクライナ防衛戦力の合法的標的=ウクライナ海軍司令官
ウクライナのネイジュパパ海軍司令官は、ロシア軍が占領するジョージア領アブハジアにて建設している海軍基地もウクライナ防衛戦力の合法的な標的となるものだと発言した。
ネイジュパパ海軍司令官がウクラインシカ・プラウダ通信へのインタビュー時に発言した。
ネイジュパパ氏は、「私たちにとって、ロシア海軍のアンドレイ旗を掲げている船はどのようなものも合法的な標的だ。それがどこにあろうと、世界の海洋のどこにあろうともだ」と発言した。
同氏はまた、アブハジアに建設しているのは、海軍基地というよりはむしろ、露ノヴォロシースクや被占領下クリミアのセヴァストーポリの船団を分散させるための停留ポイントのようなものだと指摘した。
その際同氏は、「1つの基地に全艦隊を停めておくことはできない。さらには、ノヴォロシースクは天候条件からして特に冬は停留するにはあまり心地よい港ではない。セヴァストーポリは、非常に閉じられた湾だ。それは、船を停泊させるためには地理的に非常に恵まれている。西側からの風以外の全ての風から守られている。それは非常に象徴的だ」と指摘した。
さらに同氏は、ノヴォロシースクは「ボラ」と呼ばれる非常に不快な風が吹くとし、それはコーカサス山脈から下ってくる強い風により、港は停泊にとって危険となっていると指摘した。さらに、ノヴォロシースクは入港すること自体が危険であるとし、気象条件によっては航海の安全の確保だけでも船の指揮官には並外れた能力が要求されると述べた。同氏は、「私は、航行とか戦闘への使用ということではなく、この港は停泊させておくだけでも不便なのだ。そのため、当然、それはロシアが現在何とか解決したがっている問題なのだ」と発言した。