被占領下ヘルソン州には今もロシア国籍付与を拒否している住民がいる=ヘルソン市民

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ヘルソン市民で、ロシア連邦保安庁(FSB)に201日間にわたり地下室に拘束されていた、歴史学博士のタラス・ブクリェイェウ氏は、ロシアが占領を続けているヘルソン州の一部には、占領政権側からの圧力を受けながらも、ロシア国籍証明書を受け取らずに暮らしているウクライナ国民がいると伝えた。

ブクリェイェウ氏がウクルインフォルムへのインタビュー時に発言した(リンク先はウクライナ語)。同氏は、FSBにより地下室に拘束された後、ヘルソン市からヘルソン州東岸へと連行され、最近まで同地に滞在していた人物。

ブクリェイェウ氏は、「そこ(編集注:ヘルソン州被占領地)の人々は英雄的だ。もちろん、今は彼らの名前や活動領域について述べることはできない。そう、彼らはロシアの国籍証明書を取らされた。それは、選択肢がなかったからだ」と発言した。

また同氏は、かなり多くの人が様々な理由で被占領地を脱出しておらず、自分の居住地が解放されるのを待っていると指摘した。さらに、多くの人が恒常的な問題を抱えながらも、ロシア国籍証明書をまだ取っていないとも伝えた。

同氏は、「というのも、あなたが(道で)呼び止められた時に、ウクライナの国籍証明書を見せたら、問題が始まるのだ。圧力は、(ロシア)国籍証明書を取るか、ここから出ていけ、というものなのだ。どのような否定も、ここに自分の家があるという主張も、地下に入れられるおそれがある」と強調した。