ロシア軍、キーウとハルキウ等をミサイルで攻撃　死傷者複数

ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、２３日未明から朝にかけて、同国へのミサイル攻撃を実施した。首都キーウでは複数地区で被害が報告されている。

キーウ市軍行政府は、テレグラム・チャンネルにて、市内では１名の女性が死亡、他４名が負傷したと発表した。

発表された市内各地区の被害は以下のとおり。

スヴャトシンシキー地区：駐車されていた自動車複数台が炎上、建物１軒損傷

ペチェルシキー地区：非居住用建物１軒が損傷

ソロムヤンシキー地区：住居１軒が損傷

ダルニツィキー地区：集合住宅の屋根（火災なし）と幼稚園敷地内（破壊・火災なし）に破片が落下

ソロムヤンシキー地区の被害　写真：キーウ市軍行政府（テレグラム）

同時にクリチコ・キーウ市長は、ソロムヤンシキー地区で９名が負傷、内８名が病院へ搬送されたと報告している。

東部ハルキウ市の被害につき、シニェフボウ・ハルキウ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、最新情報で、２名の女性が死亡、４名（１名は１０歳の児童）が病院へ搬送されたと報告した。

また、シニェフボウ氏は、集合住宅の一角が破壊され、瓦礫の下に複数の人が埋まっており、救助隊やその他関係当局が現場で活動していると伝えた。

その他、国家警察ハルキウ州総局のボルヴィノウ局長は、フェイスブック・アカウントにて、ハルキウ市の近郊にて、ミサイル攻撃で送ガス管が損傷し炎上、負傷者が出ていると伝えた。

同氏は、「ハルキウ近郊は４弾着弾だ。民間セクターの民家が損傷。暫定情報で、児童が破片で負傷し、また１名の女性も負傷した。別の地区では、ロシア人は病気にかかった児童のための療養学校を破壊した。ミサイルの１弾は送ガス管に着弾。現場では全ての当局が活動している」と書き込んだ。

ハルキウ州のバラクリヤの被害につき、バラクリヤ市軍行政府は、テレグラム・チャンネルにて、２名の民間人が負傷したと報告した。

発表には、「今日、１月２３日３時３０分頃、敵はバラクリヤ市に対してミサイル攻撃を行なった。その結果、民間インフラ施設、集合住宅、民家複数が損傷した」と書かれている。

南部ドニプロペトロウシク州のリサク州軍行政府は、テレグラム・チャンネルにて、同州パウロフラードへのミサイル攻撃により、１名が死亡、複数名が負傷したと報告した。

リサク氏は、「パウロフラードは、この瞬間、死者１名だ。（編集注：当初死亡と伝えられた）もう１名の男性には、医療班が現在あらゆる必要な支援を与えている！彼は生きている」と伝えた。