独議会議員のウクライナ訪問中にロシアのミサイル攻撃 議員らが更なる武器供与を呼びかけ

23日のロシア軍によるウクライナ各地へのミサイル攻撃の際、ウクライナを訪問していたドイツ議会の議員団もこれをシェルター内で経験した。ドイツの議員たちは、この攻撃を経験した上で、ウクライナ支援をさらに強化すべきだと呼びかけている。

ウクルインフォルムが議員たちのソーシャルメディア「X」アカウントにおける投稿を集めた。

緑の党のカトリン・ゲーリング=エッカルト議員は、「ロシアはウクライナの民間人にテロを行っている。毎日、毎晩、698日間。ウクライナを防衛の戦いで支援し続けねばならない。武器や弾薬でもだ。ウクライナは私たちの欧州的平和秩序も守っている」と書き込んだ。

独宇友好議連の会長を務める緑の党のロビン・ワゲナー議員は、ロシアのウクライナ全土に対するミサイルテロの再開は看過できないとし、「私たちはウクライナがそのような攻撃を予防し、自国民を守れるように、より高精度のスタンドオフ武器を供与すべきだ」と呼びかけた。

社民党のミヒェエル・ロス独外務委員長は、「私たちはこの恐ろしいイメージ、ロシアがウクライナに対して遂行しているこの残酷な戦争、破壊に決して慣れてはいけない。無関心は、ロシアの帝国主義を止めて、欧州を再び平和と安全の場所に変えるための手段ではない」と書き込んだ。

緑の党のカセム・タヘル・サレハ議員は、3.5時間シェルターで過ごしたとし、「私たちは、ロシアがウクライナの首都を爆撃している真夜中をシェルターで過ごした。(中略)今朝、キーウはスポーツ医療施設『ロコモティウ』が攻撃された。施設には12人の子供がいた。同僚たち皆に呼びかける。ウクライナはさらなる防空を必要としている。特に弾薬、パトリオット、アイリスティーだ。私たちはより多くのことができる!」と述べ、破壊された建物を背景に撮影された動画を公開した。また同氏は、着弾はホテルから歩いて10分のところだったとし、防空システムがなければ、まず生きていなかっただろうとも伝えた。同議員は、再建、エネルギー効率、エネルギー安全保障について協議するためにウクライナを訪れていた。

その他、著名なドイツのジャーナリストでウェルトとビルドの評論委員を務めるポール・ロンズハイマー氏は、「今日、朝7時すぎにキーウの攻撃で目を覚ました。ロシアのミサイルはパトリオットやアイリスティーがある中を、今も標的を攻撃している。少なくとも1人の女性が死亡し、複数名が負傷した。ハルキウでも人が死んでいる。このままウクライナにミサイルも砲弾も供給されない場合は考えられないことだ。特にパトリオットミサイルは近いうちに完全になくなってしまうのではないかとすでに懸念されている。そうなれば、キーウや他の街が壊滅することになる」と書き込んだ。

これに先立ち、23日未明から朝にかけて、ロシア軍は、ウクライナ各地をミサイルで攻撃。また、同日夜に、ロシア軍はハルキウを再びミサイルで攻撃した。ゼレンシキー大統領は、同日の死者は18人、負傷者は130人に上ると発表している