捕虜交換の際にロシアは死亡したと主張する65名は帰還させなかった=ウクライナ情報総局
ウクライナ国防省傘下情報総局のユソウ氏は、31日にウクライナとロシアの間で行われた被拘束者交換は、1月24日に実施が予定されていたものであるとしつつ、他方でロシアは死亡したと主張する65名は帰還していないと伝えた。
ユソウ氏がウクルインフォルムにコメントした。
ユソウ氏は、「今日は1月24日に行われるはずだった(捕虜)交換が実施された。ロシア側が死亡したと述べた65名のリストを除き、その際予定されていた全員が帰還した」と発言した。
また同氏は、ウクライナ側には65名の軍人が死亡したという証拠を有していないとし、死亡についてはロシア側の発言でしか示されていないと指摘した。
さらに同氏は、ウクライナ側の要請を受けても、ロシアは死亡を主張する「遺体」を返還していないと伝えた。
これに先立ち、31日、ウクライナとロシアの間で50回目の被拘束者交換が行われ、ロシアに拘束されていたウクライナの207名の軍人がウクライナへ帰還した。
解放されたのは、ウクライナ軍軍人95名、国家警護隊隊員56名、国境警備隊隊員26名、領土防衛隊軍人29名、国家警察官1名。
また、1月24日、露ベルゴロド州で、装備品や兵員の輸送に使用されているIl76が墜落した。ロシア国防省は、同機内には65名の捕虜となっていたウクライナ軍人と6名の乗員と3名の同乗者が乗っていたと主張していた。
ウクライナ情報総局は、1月24日には、ウクライナとロシアの間で捕虜の交換が行われるはずだったが、行われなかったと発表した。ロシア側は、Il76にはウクライナ捕虜を移送していたので、それが撃墜されたせいだと主張した。
ゼレンシキー大統領は、本件のあらゆる状況の解明が必要だとし、同状況の国際捜査を主張していくと発言した。
同時に、ユソウ氏は、ロシアは、Il76墜落に関する国際捜査の実施に同意していないと伝えている。