ウクライナ検事総局、ロシア軍がオデーサに対してクラスター弾を使用したことを認める
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ウクライナのコースチン検事総長は30日、前日のロシア軍によるウクライナ南部オデーサへの攻撃の際に、ロシアが弾道ミサイル「イスカンデルM」のクラスター弾で攻撃したことを認めた。
検事総局がテレグラム・チャンネルでコースチン検事総長の発言を伝えた。
コースチン検事総長は、「攻撃は、弾道ミサイル『イスカンデル(編集注:イスカンデルM)』のクラスター弾で行われた。同ミサイルの使用は民間人の間に著しい犠牲を出しかねない、無差別兵器だ。攻撃地点から半径1.5キロメートル範囲で金属片とミサイルの破片が押収された。捜査班は、そのような兵器の使用は、民間のウクライナ人をできるだけ多く殺害するために、ロシア軍将校が意図的に決定したとみなす根拠を有している」と発言した。
オデーサ市上空で弾道ミサイル「イスカンデルM」のクラスター弾が爆発した後に複数の子弾が地上に着弾する場面 動画:検事総局
オデーサへの弾道ミサイル「イスカンデル」による攻撃の被害 写真:ニーナ・リャショノク/ウクルインフォルム
これに先立ち、プレテンチューク南部防衛戦力戦略コミュニケーションセンター長は30日、前日のロシア軍による南部オデーサへの攻撃が、暫定情報としてクラスター弾頭を搭載したミサイル「イスカンデル」で行われたものである可能性に言及していた。
29日、ロシア軍は、オデーサをミサイルで攻撃。これまでに死者5名が確認されている。