シルシキー宇軍総司令官、前線の状況を報告

ウクライナのシルシキー軍総司令官は12日、前線の状況は引き続き緊迫しており、東部では4方面で激しい戦闘が続いており、戦況はダイナミックに変化していると伝えた。

シルシキー総司令官がフェイスブック・アカウントに書き込んだ

シルシキー氏は、ウクライナの防衛戦力は激しい防衛戦を遂行しており、ロシア侵略軍の防衛線突破の試みは止められたと伝えた。

また同氏は、「私たちの情報機関、榴弾砲、無人機システム部隊が活動している。私たちは、敵の計画を知っており、敵の全ての行動に柔軟に対応している。防衛強化のために、あらゆる必要な措置が取られており、人事を含め、迅速に決定が採択されている」と書き込んだ。

さらに同氏は、今週ハルキウ州の情勢が著しく激化したとし、現在国境隣接地域で戦闘が継続していると伝えた。

同氏は、「情勢は困難だが、ウクライナ防衛戦力は、防衛線と陣地を維持するためにあらゆることを行っており、敵に攻撃を加えている」と書き込んだ。

加えて同氏は、東部のクプヤンシク方面、シーヴェル方面、リマン方面、ポクロウシク方面でも激しい戦闘が続いており、状況は非常にダイナミックに変わっていると伝えた。一部では、敵が部分的な成功を達成しており、ウクライナの防衛戦力はロシア軍を追い出そうとし、自らの戦術的状況の改善を試みていると書き込んだ。

さらに同氏は、クラマトルシク方面では、ロシア軍が「チャシウ・ヤル制圧の試みを断念しておらず、同市から東方での攻勢を続け、またクリシチーウカあたりでは失地回復を試みては失敗している」と伝えた。

そして同氏は、「前線では困難な状況ながら、軍人の休暇と旅団の戦闘能力回復のための部隊の交代は行われている」と報告した。

写真:シルシキーウクライナ軍総司令官