「アタクムス」によりクリミアへのロシアの補給を断つことは可能=ウクライナ情報機関トップ

ウクライナのブダーノウ国防省情報総局局長は、2014年からロシアに占領されているクリミア半島は、ウクライナ南部沿岸の大部分を支配する巨大な軍事基地となっているが、長射程ミサイル「アタクムス」などの手段で、同半島への補給を断つことは可能だとの見方を示した。

ブダーノウ局長がフィラデルフィア・インクワイアラーへのインタビュー時に発言した

記事には、ホッジス元米国駐欧州陸軍司令官が長らく、クリミアの補給を断つことはプーチンを守勢へと向かわせるための鍵となり得ると主張していることが喚起されている。

そしてブダーノウ氏は、「私は、ホッジス将軍の意見を完全に共有している。そのため、私たちは、それを実現するためにあらゆることを行う必要がある」と発言した。

また記事には、情報総局が開発した無人水上艇「マグラ」がすでにロシアの艦船を複数破壊するために使われてきており、それによってロシアが他の艦船をクリミアから別の場所へと移動させられたことが喚起されている。その点につきブダーノウ氏は、「彼らはすでにノヴォロシースク港の近くで罠にかかっている。私たちは、艦隊の残りが全てロシア領へと戻ることを確実にしなければならない。黒海にはもう長らく一隻の戦艦も残っていない」と発言した。

次の行動は、プーチンのお気に入りのプロジェクトであるケルチ橋を含む、クリミアにおけるロシア軍への補給を全て遮断することだと書かれている。

ブダーノウ氏は、バイデン米大統領がようやくウクライナに供与した長射程ミサイル「アタクムス」は、ケルチ橋を破壊することができると考えているという。その際同氏は、その課題を遂行するのに、アタクムスは十分に協力ではないと主張している人たちは間違っていると述べ、「彼らは技術手引書を読むべきだ。問題はその量であるが、基本的にそのミサイルは私たちがそのような課題を遂行することを可能にさせるものだ」と発言した。

その他同氏は、ロシアには核兵器を使う意味がないとし、なぜなら使用した場合はプーチン氏にとって大きな政治的なリスクを招くことになるからだと指摘した。