ウクライナ汚職犯罪捜査機関、与党国会議員に収賄容疑伝達

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ウクライナの政権高官の汚職犯罪捜査に特化した国家汚職対策局(NABU)と特別汚職対策検察(SAP)は15日、スーミ州のインフラ施設の修繕作業実施の障害排除のために不当な報酬を要求した疑いで、現役の最高会議(国会)議員ミコラ・ザドロジュニー氏に容疑を伝達した。

SAPがフェイスブック・アカウントで伝えた

発表によれば、裁判前捜査により、この議員が北部スーミ州オフティルカ地区の水道管修繕のために拠出された資金の14%を要求したことが明らかになったという。要求額の内、10%は容疑者本人が受け取り、残り4%は地元法執行機関に資金受け取りを妨害させないために使う予定だったという。

捜査班は、当該の収賄額は340万フリヴニャ(編集注:約1300万円)だという。

現在、容疑者の未決囚予防措置が選択されているところだと書かれている。

また、同犯罪の実行に関わったその他の人物の解明が続いているという。

報道機関ウクラインシカ・プラウダの情報によれば、容疑者はミコラ・ザドロジュニー最高会議議員。

今回の容疑発表を受けて、最高会議与党会派「人民奉仕者党」は同日、フェイスブック・アカウントにて、ザドロジュニー議員を同党から除名することを決定したと発表した

発表には、「7月15日、政党『人民奉仕者党』懲戒委員会会合が開かれ、そこでミコラ・ザドロジュニー最高会議議員を党から除名する決定が採択された。法執行機関は彼に、ウクライナ刑法典第368条4項、第27条3項の定める犯罪を行った容疑を伝達した」と書かれている。