フランス軍参謀本部、ウクライナ軍旅団の訓練中の逃亡事例につき言及
フランス軍関係者は、フランスでのウクライナ軍の第155旅団「キーウのアンナ」訓練中に、数十の脱走事例があったと発言した。
フランス軍参謀本部の幹部がフランス・インフォへのインタビュー時に発言した。
同人物は、「複数の脱走事例があったが、しかし、訓練を受けた人々の数を考慮したら、それらはわずかなものである」と発言した。
また同人物は、訓練を受けていた兵士達には、ウクライナの司令部が確立した制度が適用されていたとしつつ、同時に脱走はフランスでは刑事犯罪ではないと指摘した。
その際同人物は、「もし誰かが脱走したとしても、フランス検察にはその人物を逮捕する権限がない。フランス領内でウクライナ当局に認められていた権利は、単なる懲戒権である」と説明した。
なお、フランス軍の情報によれば、フランス国内では約2000人の兵士が訓練を受けたとし、それは3個の歩兵大隊と彼らの支援部隊(工兵、砲兵、防空、偵察)だという。その内の90%が徴兵された者であり、戦闘経験を有していなかったという。また彼らと一緒に300人のウクライナ軍人が同行していたという。
同旅団の他の兵士はウクライナ国内で訓練を受けていた。この旅団は、ウクライナ出身でフランスのアンリ1世王の妻となった「キーウのアンナ」の名を冠している。
これに先立ち、ウクライナ陸軍第155機械化旅団「キーウのアンナ」に関して報道された出来事について、国家捜査局が捜査を始めていた。