米国、ウクライナへと長射程ロケット弾の供与再開へ=報道
米国は、ウクライナに対して、射程最大160キロメートルの長射程ロケット弾「GLSDB」の提供を再開する準備がある。
ロイター通信が関係者の発言を元に報じた。
同ロケット弾は、ウクライナが保有する長射程ミサイル「アタクムス」の在庫数が尽きつつあるとの情報がある中で同国へ送られるという。
GLSDBは、過去数週間、改良の効果を評価する目的で、19回の発射試験が行われたという。
ロイターは、欧州に在庫があることから、このロケット弾がウクライナの戦場に戻ってくるのは、今後数日後になるかもしれないと指摘している。ウクライナが同ロケット弾を最後に使用したのは数か月前。
過去1年、ウクライナは米国によって提供された70キロメートルの射程の「GMLRS」以上の射程の兵器を探していたという。
これに対して、ボーイング社は米国防総省に射程160キロメートルの「GLSDB」を提案。このロケット弾は射程距離を伸ばす小さな翼部を持ち、GBU39弾頭とM26ロケットエンジンで構成されており、相対的に安価だという。
同ロケット弾は、バイデン政権の時にウクライナ安全保障支援イニシアティブの一環で購入されていたもの。米国は、自国や同盟国の防衛関連業社からウクライナのために約332億ドル相当の新兵器や軍事装備を購入していた。