ロシアの本当のインフレは公式値よりはるかに高い=スウェーデン財務相
スウェーデンのスヴァンテソン財務相は22日、ロシア経済は同国首長プーチン氏が主張しているほど強固ではないと発言した。
スヴァンテソン財務相がダボス開催の世界経済フォーラムでのスピーチの際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
スヴァンテソン氏は、「プーチンは、ロシア経済が強固で、全てがかなり順調だと私たちが信じることを望んでいる。しかし、少し深く掘ってみて、それに入り込んでみたら、そうではないことを目にすることになる。私はもう1年近く、そのテーマを公務員や研究者と扱っている。そして、ロシア経済が間違いなく、プーチンが私たち皆に思わせたいほどに強固ではないことが非常にはっきりと見えている」と強調した。
また同氏は、ロシアの本当のインフレは、公式データで示されているよりはるかに高いと指摘した。
その際同氏は、「あちらでは1か月前にそれ(インフレ)が22〜23%の水準だった。今、中央銀行が伝えているところでは、インフレは21%である。それがもう経済の状態を物語っている。インフレは高い」と発言した。
さらに同氏は、ロシアでは製品の不足が生じており、制裁によりロシアは必要な外国産の食料品を十分な数得ることができていないと指摘した。
その上で同氏は、「プーチンは、私たちが制裁は効果がないと信じることを望んでいる。彼は、私たちがウクライナを支援することに疲れることを望んでいる。しかし、私たちは(支援を)続けるべきである」と強調した。