米国との新憲章締結はウクライナの安全保障を強化する=クレーバ外相

クレーバ外相は、10日に新たに署名されたウクライナ・米国戦略的パートナーシップ憲章は、3つの基本分野にてウクライナの安全保障を強化することになると指摘した。

クレーバ外相がウクルインフォルムへのインタビュー時に発言した(リンク先はウクライナ語)。

外相は、今回の戦略的パートナーシップ憲章のような大型・長期合意は、ロシアの侵略と対抗する上で重要な意味を持つと指摘した。外相は、「外交前線でロシアに勝つには、剥き出しの想像力では無理だ。それを可能にするのは、体系的な作業、一貫した努力、何年も先までの計画によってのみである。戦略的パートナーシップ憲章は、まさにそのような作業の例なのだ」と発言した。

また外相は、ウクライナの外交は、制裁、同盟、武器という3つの方向で安全保障を強化していると指摘した。

外相は、具体的に、ロシアの侵略からの防衛、という場合、ウクライナは何よりまず、自国の戦略をあてにしていると述べ、誰かが代わりにウクライナを守るために戦ってくれるという幻想は抱くべきではないと指摘した。同時に、外相は、「しかし、私たちがウクライナをより強く、侵略国をより弱くすることは可能だ。外交官は、まさにそういうことを行っている。私たちは、ウクライナの周りに強力な同盟国を集め、国際社会から侵略国に対する政治的、外交的、制裁的圧力を維持、強化し、ウクライナ軍が最新の兵器を入手できるよう、合意をしているのである」と発言した。

その上で外相は、今回署名された憲章は、その3つの安全保障強化の方向全てで、大きな意味を持つものだと指摘し、「憲章は、軍事サポートの拡大を定めており、ロシア連邦に対して、米国からウクライナへの政治的サポートの強力なシグナルを送り、ロシア連邦の攻撃的行動に対抗する上での欧州大西洋コミュニティの団結を促進するものだ」と強調した。

これに先立ち、10日、ワシントンにて、ウクライナ・米国戦略的パートナーシップ委員会会合が開催され、その際、クレーバ外相とブリンケン米国務長官により、戦略的パートナーシップ憲章の照明が行われた。