ブチャ、イルペン、クラマトルシクの出来事により和平努力が停滞=トルコ大統領

トルコのエルドアン大統領は、ロシア・ウクライナ戦争につき、ブチャ、イルペン、クラマトルシクの出来事により、平和的情勢解決の努力が停滞していると指摘した。

エルドアン大統領がトルコに駐在する各国大使とのイフタールの演説にて発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

エルドアン氏は、「ブチャとイルペンの映像、クラマトルシクの民間人への砲撃により、私たちの努力に暗雲が垂れ込んでいる。両国の信頼を受ける国として、私たちは、努力を続けている。イスタンブル・プロセスは、現在も、最も理想的な性格を維持するとともに、危機克服にとって最短の出口であり続けている」と発言した。

さらに同氏は、ゼレンシキー宇大統領とプーチン露大統領とのコンタクトを維持し続けているとし、協議を組織する準備があると強調した。

同氏は、「この戦争に勝者は現れない。なぜなら、全人類が敗北するからだ。実際、紛争は続いており、人が失われ、経済的な損失も増えている。私たちの世界は、強大な不確実性へと漂っている」と発言した。同氏は、トルコは、イスタンブル協議プロセスが満足できる結果に辿り着くように努力を続けると発言した。

これに先立ち、3月29日、イスタンブルにて、ウクライナとロシアの和平協議が行われていた。

写真:大統領府