ゼレンシキー宇大統領、マリン・フィンランド首相に各種支援につき謝意表明

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ウクライナのゼレンシキー大統領は26日、キーウ(キエフ)を訪れたフィンランドのマリン首相と会談し、同国のウクライナに対する軍事支援などにつき謝意を伝えた。

大統領府広報室が伝えた

発表によれば、ゼレンシキー大統領は、外国の高いランクの政治家のウクライナへの訪問の重要性を指摘し、「それはウクライナの人々への直接のシグナルだ」と発言した。

またゼレンシキー氏は、フィンランド政府とフィンランドの人々によるサポートに謝意を伝え、とりわけ5つの防衛支援、対露制裁、財政・人道支援を指摘した。

同時に同氏は、欧州連合(EU)の第6制裁パッケージの速やかな発動が不可欠だと強調した。

さらに同氏は、フィンランドがウクライナの将来のEU加盟とその目的実現のための現在必要な決定(編集注:ウクライナへのEU加盟候補国地位付与)を支持することが非常に重要だと発言した。

またゼレンシキー氏は、マリン氏がキーウ州のロシアによる侵略・占領の被害の大きかったイルピンとブチャを訪問したことの重要性を指摘した。

これに対して、マリン首相は、「ロシアがその町に行ったあらゆることを見るのは極めて苦しかった。非常に多くの人が亡くなった。そして同時に、自らの自由、欧州全体のために戦っているウクライナの人々の英雄的精神への感動も覚えた」と伝えた。

マリン氏はまた、フィンランドとフィンランドの人々は現在、自らの歴史的経験から、ウクライナの人々を非常によく理解していると発言した。

その他、ゼレンシキー氏は、戦争への勝利の後のウクライナの復興計画立案の包括的な作業が始まっていることを報告した。同氏は、ウクライナの人々はフィンランドのそのプロセスへの積極的参加を期待していると述べ、フィンランドが戦後優先的に復興に携わる地域、町、あるいは分野を選ぶよう提案した。

写真:大統領府