ゼレンシキー宇大統領、アフリカ諸国に対し、露宇戦争で中立の立場を取らないよう呼びかけ

ウクライナのゼレンシキー大統領は4日、アフリカ諸国の記者たちとのオンライン会談を行い、アフリカ諸国を含む世界は、ロシアの対ウクライナ侵略戦争において中立の立場をとるべきではないと呼びかけた。

大統領府広報室がゼレンシキー宇大統領とアフリカ諸国の記者とのオンライン会談について公表した

ゼレンシキー氏は、「私は、戦争において中立であるべきだとは思っておらず、それは誤った態度だと思っている。生と死の間に中立などあり得ない。あなたが戦争に対して中立であれば、それは大国が小国になることを意味する。誰もあなたのことを見ず、世界はあなたを見なくなる。つまり、あなたは世界のプロセスに影響力を持たなくなるのだ。覚えておいて欲しいが、あなたのところに問題が生じた時に、世界もまたその問題に対して中立を取り得えてしまうのだ。そして、これはビジネスの話ではなく、人の命の話である。私は、中立の立場というのは、現代的なものではないと思っている」と発言した。

また同氏は、ある国に経済・政治面でロシアに影響を及ぼすだけの力がなく、戦争を止められないのだとしても、外交のレベルでは、殺人、専制政治、レイシズム、ナチズム、露シズム(編集注:ロシアとファシズムの造語)、侵略を非難すべきだと指摘した。

同氏は同時に、世界は同様に戦争や悲劇を経験したアフリカの国々の出来事により多くの注意を割くべきだと確信しているとし、「それは世界の安全保障機構の不正義であり、変えねばならないものだ。国際機構は、それが機能するように変えねばならない。今日、ウクライナにとっての安全の保証について話しながら、私たちは、今後他の大陸や他の国に広がりかねない、生の悲劇的な例として、発言しているのである」と強調した。