ウクライナ政権関係者、同国のロシアでのドゥーギン氏娘殺害事件への関与を否定

ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は、ロシアの国家主義思想家アレクサンドル・ドゥーギン氏の娘ダリヤ氏が20日夜に露モスクワ近郊の自動車の爆発にて死亡した事件へのウクライナの関与を否定した。

ポドリャク氏がウクライナのテレビ番組出演時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ポドリャク氏は、「昨日の爆発には、もちろん、ウクライナは関係がない。なぜなら、私たちはロシアのような犯罪国家ではないからだ。むろん、テロ国家でもない」と発言した。

さらに同氏は、ロシア人は秘密裏に行われている動員だけでなく、正式な動員をするための行動をとっている可能性を指摘した。

また、別の可能性として、同氏は、ロシアでは現在様々な政治集団が国内の政治イデオロギー空間の再分割のための争いをしていることが関係しているのではないかとも発言した。

これに先立ち、20日夜、モスクワ近郊の自動車爆発にて、アレクサンドル・ドゥーギン氏の娘であるダリヤ・ドゥーギナ氏が死亡していた。29歳のドゥーギナ氏は、父親同様、プロパガンダの発信を行っていた人物。テレグラム・チャンネルを運営し、そこでロシアの対ウクライナ戦争への支持を表明し、またトークショーに専門家として出演したり、極右系書店での講義を行ったりしていた。

ドゥーギナ氏は、2022年3月に米国の、6月に英国の制裁対象に含まれている。

米国の報道機関は、父ドゥーギン氏をプーチン露大統領の世界観に影響に与えた人物だと指摘している。