ウクライナ外務省、穀物問題につきポーランドに冷静な対話を呼びかけ

ウクライナのニコレンコ外務報道官は20日、ポーランドに対して、ウクライナ産穀物の輸出問題に関して、感情を排して対話を行うよう呼びかけた。

ニコレンコ外務報道官がフェイスブック・アカウントに書き込んだ

ニコレンコ氏は、ウクライナ外務省は駐ワルシャワ・ウクライナ大使とポーランド外務次官の会談につき詳細な報告を受けたと指摘した。

その際同氏は、その会談時ウクライナ大使は改めて、ウクライナにとってポーランドによるウクライナの穀物に対する一方的な禁輸措置は受け入れられないとするウクライナの立場を説明し、また、ポーランド大統領がニューヨーク訪問中に行った比較は正しくないと強調した。

その上でニコレンコ氏は、「私たちは、ポーランドの友人たちに対して、感情を排すことを呼びかける。ウクライナ側は、ポーランドに対して、穀物問題の解決に向けた具体的な手段を提案した。私たちは、その提案が対話を建設的な流れに向かわせる上での基本となることを期待している」と発言した。

これに先立ち、20日、ゼレンシキー宇大統領による19日の国連総会における一般討論演説を受けて、ズヴァリチュ駐ポーランド・ウクライナ大使がポーランド外務省に召喚されていた。

ドゥダ・ポーランド大統領は、ニューヨークにおけるポーランドの報道機関に対する記者会見時に、ウクライナの農産物に対する一方的禁輸の導入の決定を防衛しつつ、ウクライナを溺れる人にたとえて、溺れる人は他者をも深みに引き摺り込むおそれがあると発言していた。