スイス大統領、キーウを訪問 ゼレンシキー宇大統領と地雷除去や和平案につき協議
スイスのベルセ大統領は25日、ウクライナ首都キーウを訪問し、ゼレンシキー宇大統領と会談した。両者は、地雷除去、ウクライナが提案する和平案「平和の公式」、凍結されているロシアの資産の利用について協議を行った。
ゼレンシキー大統領がインスタグラム・アカウントで報告した。
ゼレンシキー氏は、「ベルセ・スイス大統領と重要で生産的な会談を行った。私たちは、人道地雷除去、侵略国資産から生じる凍結された利益の利用、平和の公式について協議した」と伝えた。
同氏はまた、ウクライナはスイスが供与しているインフラ施設復興のための支援を重視していると発言した。
加えて、ウクライナ大統領府も、同会談につき公表した。
発表によれば、ゼレンシキー氏は、人道地雷除去プロセスにおけるスイスの役割、とりわけ2024年に同国が国際ウクライナ人道地雷除去ドナー会議を主催する準備を示していることを高く評価した。
また同氏は、ロシアの全面侵攻が始まってからスイスがウクライナに供与している多くの人道支援につき謝意を伝えた。
さらに同氏は、「あなたの訪問に感謝する。それは、ホロドモールから90年経過という私たちの全ての家族にとっての歴史における特別な日にあなたがウクライナを訪問することを決めたという、世界中のウクライナ人にとって非常に強力なメッセージとなる。また、今日の追悼セレモニーへの出席にも感謝している。私たちは、私たちの国にとってのこの特別な日のセレモニーに出席してくれるパートナーたちがいることを誇りに思っている」と強調した。
その他同氏は、スイスの新議会がホロドモールをウクライナ人に対するジェノサイドと認定する決定を採択することへの期待を表明した。
加えて同氏は、スイスによるロシア侵略者の責任追及問題での積極的な立場、特に、ロシアのウクライナに対する侵略犯罪を扱う特別法廷設置を目指す国家連合にスイスが加わったことを指摘した。
写真:大統領府