ゼレンシキー宇大統領、記者への圧力はどんなものも看過できないと発言

ウクライナのゼレンシキー大統領は17日、最近国内で起きている報道関係者に対する攻撃事案に関してコメントし、記者に対する圧力はどんなものも看過できないと強調した。

ゼレンシキー大統領が同日夜の国民向け動画メッセージの際に発言した

ゼレンシキー氏は、「私たちの記者を巡る状況について(編集注:も協議した)。特に、記者への尾行行為についてだ。ウクライナ保安庁(SBU)が捜査を開始し、全ての状況を明らかにする。記者に対する圧力はどのようなものも看過できない」と強調した。

これに先立ち、16日、調査報道プロジェクトとして知られる「Bihus」のデニス・ビフス代表は、Bihusのメンバーが禁止された物品を使用したなどとする挑発的な内容の動画が拡散されたと発表し、さらに、メンバーが違法に尾行されたり、盗聴されたりしてきたと発表した。

これを受けて、ウクライナの報道機関を調査する市民団体「マス情報研究所(IMI)」のオクサーナ・ロマニューク所長は16日、ウクライナの報道関係者が体系的な圧力を受けているとして、政権に対応を要求した。同氏は、メディアを狙った攻撃、追跡、秘密裏の動画撮影というのは、民主国家では看過し得ないものだと訴えていた

また、同国最高会議(国会)で「表現の自由」委員会の委員長を務めるヤロスラウ・ユルチシン委員長(野党会派「声党」所属)は、法執行機関に対する要請を準備しているとコメントしていた