「ハンガリーは2015年までウクライナにあった少数民族の権利を取り戻したい」=シーヤールトー・ハンガリー外相

ハンガリーのシーヤールトー外相は29日、ハンガリーはウクライナに対して、2015年まで少数民族が有していた権利を戻すよう要請していると発言した。

シーヤールトー外相がウクライナ西部ウジホロドでのクレーバ宇外相とイェルマーク宇大統領府長官との会談後共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

シーヤールトー氏は、「私たちは、善隣関係と私たちの前の長い道を回復するためにここへ来たのだが、しかし、私たちは、ハンガリー側からその仕事を行う準備がある。ザカルパッチャ地方のハンガリー人とウクライナ人は平和の中に生きている」と発言した。

同氏はまた、同日双方は重要な問題を話したとし、最近ウクライナとハンガリーの間には「非善隣」関係があったと指摘した。

同氏は、「2017年に、ハンガリー少数民族の権利を縮小する法律が採択された。(2023年)12月には、(ウクライナの)議会がそれを止める法律を採択した。しかし、私たちにはお願いがある。もしかしたら、それは過剰かもしれないし、あなた方は私を無礼だと思うかもしれない。しかし、私たちは、ハンガリー少数民族に、2015年まであった権利を全て戻すようお願いしている。私たちは、それ以上のことは頼んでいない」と発言した。

さらに同氏は、ハンガリー側は民族学校の地位の回復、ハンガリー語による卒業証明書の作成、公的な場でのハンガリー語の使用などからなる11項目の要請を作ったと述べた。同氏は、委員会に対して、これらの問題につきできるだけ早く合意し、省のための提案をさくせうするよう指示が出されたと伝えた。

なお、同日の記者会見で、クレーバ外相は、両国外務省の傘下に少数民族の権利に関連する両国の見解相違点を解決に向けた特別委員会を設置すると発表した

2023年12月8日、ウクライナの最高会議は、教育分野をはじめとする、ウクライナの少数民族の権利を拡大する改正法を採択している