トランプ氏は戦争終結のためにプーチンへの様々な圧力を検討している=米特別代表
米国のウクライナ・ロシア問題特別代表に指名されているキース・ケロッグ氏は24日、トランプ米大統領はロシア・ウクライナ戦争終結のためにロシアのプーチン氏に対する様々な圧力を検討していると発言した。
ケロッグ氏がフォックスニュースへのインタビュー時に発言した。
ケロッグ氏は、同日朝トランプ氏とそのテーマにつき話したとし、「私たちは少し将来の戦略と、それをどのように実現させるかにつき話した」と述べた。そして、「トランプ氏は唯一それ(編集注:戦争終結)を実現できる人物だ」と強調した。
同氏はまた、「彼(トランプ氏)は、経済をこの戦争の一部として見ている」と述べた。
その際同氏は、トランプ氏は原油価格の価格を下げる可能性を検討しているとし、「ロシアは原油売却から何十億ドルを手に入れている。価格が1バレルあたり、実質的に基本的な損益分岐点となる45ドルになったら、どうするのだろうか?」と述べ、「それが大統領の考えの基盤だ。彼は、経済的・外交的思考から出発している」と補足した。
加えて同氏は、トランプ氏は同じ目的で北朝鮮や中国とも協議を行うと述べた。
その他同氏は、プーチンはロシアの多くの軍事的支出を気にかけていないとし、「そのためあなた方がプーチンを見ている時、あなたは単に『殺人を止めろ』とは言えない。なぜなら、率直に言えば、それは彼らのメンタリティではないのだ。あなたは、それに別のアプローチを取らねばならない」と発言した。
さらに同氏は、米国はウクライナを「必要な限りずっと」支援し続けると述べて、武器を提供していたバイデン前大統領と異なり、トランプ大統領は別のアプローチを取ると述べた。その際同氏は、「つまり、それ(編集注:武器提供)は重要なことだが、しかし、同様に重要な他のこともあるのだ。そして、私は、大統領はそれを理解しており、それを望んでいくと思っている。私は、彼は本当にそれを終わりに持ち込めると強く確信している」と強調した。
記者から、ウクライナがロシアの凍結資産を米国産武器の購入費として使う可能性につき質問されると、ケロッグ氏は、「それは議題だ」と発言した。
その際同氏は、「私たちは繰り返し、米国産武器購入のために凍結ロシア資産を使うことについて話してきた。(中略)そして、それは大統領とも議論されていく」としつつ、同時にそれは問題を解決するものではないとも補足した。
同氏は、トランプ氏にはそれら全ての選択肢が提案され、トランプ氏が選べるようにすると発言した。
写真:ゲッティ