ゼレンシキー宇大統領、米国支援プログラム停止について報告を受ける
ウクライナのゼレンシキー大統領は29日、米国による重要な支援プログラムの停止に関する報告を受けた。
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージで伝えた。
ゼレンシキー大統領は、「今日、政府関係者と大統領府チーム、オレクシー・クレーバとヴィクトル・ミキータ(編集注:いずれも大統領府副長官)から、以前米国の資金援助を受け、現在は停止されている特に重要なプログラム初期報告を受けた。私はもう、いくつかの重要なものについては私たちの国内資金で行うよう、またいくつかのものは欧州の人々と話すよう指示した」と発言した。
また同氏は、エネルギー分野では分散型発電機に関するプログラムや、ウクライナの自治体のための他の再生可能プログラムもあったと指摘、さらに退役兵のビジネス創出支援などの退役兵プロジェクトもあったと伝えた。
加えて同氏は、「3つ目は、国境検問地点だ。それは、パートナーとの連携で建設されてきたものだ。新しい現代的な検問地点は、経済活動がより迅速になり、税関職員の仕事をより透明にするためのものだ。特に、それは港におけるプロジェクトである。実際のところ、それは経済安全保障なのだ」と発言した。
その他同氏は、保健省関連のものやサイバーセキュリティ分野のものもあると指摘した。
そして同氏は、停止された米国からの支援について監査を継続するよう指示を出したと述べた。その上で、「人道、安全保障、社会分野では、私たちと欧州がより活発であるべきだ。新しい米国の政策の形勢が続いている間、私たちが人々を支えられるようにだ」と発言した。
これに先立ち、1月24日、ルビオ米国務長官は、「全ての」対外支援の「作業を停止」するよう指示を出していた。その際ルビオ氏は、ガザとスーダンに関係するのものなど、緊急食糧支援は例外としていた。
25日、米政権は、米国国際開発庁(USAID)の幹部約60人に休暇を出していた。その後、ウクライナの多くの団体がUSAIDから資金援助の一時停止について連絡を受け取り始めていた。
同時に、ゼレンシキー大統領は25日、米国の軍事支援は止まっていないと発言していた。
写真:大統領府