日本、キーウ州イルピンにがれき処理のための建設機械を供与
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ウクルインフォルム
日本の国際協力機構(JICA)は11日、キーウ州イルピン市に対して7台の建設機械を引き渡した。これら機材は、ウクライナにおけるがれき処理システム構築に向けたパイロット事業の支援第一弾として供与された。
イルピンで引き渡し式が開催された。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
式典にて、松田邦紀駐ウクライナ日本大使は、「私たちはウクライナの、とりわけイルピン市の壊されたインフラの復興・復旧の必要性をとてもよく理解している。今日私たちは、再建支援を行っていく日本から7台の機材を引き渡す。これは第一弾だ。今後さらに10台の機材を届ける予定だ。それらはイルピンとキーウ州で使用される」と発言した。
発表によれば、ウクライナ政府とJICAの間の緊急復興事業の一環で、がれき処理用の39台の機材が提供される予定だという。イルピンではすでに、これら機材を使用したがれきの一時的保管のための広場が設置される土地が定められているという。
写真:ウクライナ地域発展・インフラ省
また松田大使は、「イルピンにてこの事業を成功させたら、私たちはドネツィク州やヘルソン州をはじめ、ウクライナのその他の地域でも協力を継続する予定である。この事業は、最初の段階にすぎない。2つ目の事業は、投資、貿易発展、日本の企業のためのドアを開く支援となる」と発言した。
これに先立ち、3月21日、キーウを訪問した日本の岸田首相は、ウクライナに対して、合計5億ドルとなる新たな無償支援と北大西洋条約機構(NATO)の信託基金を通じた非殺傷性武器の供与を明らかにしていた。その際、岸田首相は、その他日本は地雷除去、公共放送、教育、核管理強化、文化遺産保護といった広範な分野の支援を提供していると指摘し、日本はできるかぎりウクライナへの支援を続けていくと発言していた。