ウクライナの海洋港からさらに3隻の民間船が出帆 農産品や鉄鉱石を輸送
クブラコウ副首相がフェイスブック・アカウントで伝えた。
クブラコウ氏は、「チョルノモルシク港とピウデンニー港から、農産品と鉄鉱石を載せた貨物船が3隻出帆し、また新たに5隻が積荷のために港へと向かってきている。貨物船AZARA、YING HAO01、ENEIDA(リベリア船籍とパラオ船籍)は、12万7000トン強のウクライナの農産品と鉄鉱石を輸出した」と伝えた。
また同氏は、オデーサ州の海洋港に向かっている5隻につき、「貨物船OLGA、IDA、DANNY BOY、FORZA DORIA、NEW LEGACYは、ウクライナの穀物約12万トンをアフリカと欧州の国々に輸出する」と報告した。
これに先立ち、9月26日、プレテンチューク宇海軍報道官は、ロシアが黒海穀物回廊合意から離脱した後にウクライナが発表した臨時海路につき、すでに7隻の民間船が同海路を利用してウクライナの海洋港を出帆したと報告していた。
これに先立ち、2022年7月22日、イスタンブルにて、ウクライナとトルコと国連、及び、ロシアとトルコと国連がそれぞれ、ウクライナの海洋港の封鎖を解除し、ウクライナ産農作物を輸出できるようにするための合意を締結していた。同合意は、120日間継続し、当事者の合意により延長できることになっていた。過去、複数回にわたり合意の延長が行われていた。
しかし、本年7月17日、ロシアがトルコ、ウクライナ、国連に対して、ウクライナの海洋港からの同国の農産物を安全に輸出させるための黒海穀物回廊合意の効力を延長しないことを通達。これを受けて8月10日、ウクライナは、黒海に面したウクライナの海洋港へのアクセスを可能にする商業船のための新しい臨時海路を発表。その際ウクライナは、あらゆるルートには、ロシアからの軍事的脅威と機雷の危険が残るとも伝えていた。
その後、9月19日に3000トンの小麦を積んだ「レジリエント・アフリカ」がチョルノモルシク港を出帆。9月21日にボスポラス海峡に到達していた。
写真:クブラコウ副首相(フェイスブック)