「ウクライナ経済の回復は私たちが予想したよりも早く進んでいる」=IMF専務理事
ウクルインフォルム
国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事は11日、ウクライナ政府による戦時下経済管理の努力を高く評価し、経済復興はIMFが予想していたよりも早く進んでいると指摘した。
ゲオルギエバIMF専務理事がIMFと世界銀行の年次総会におけるウクライナ支援に関するラウンドテーブルの際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゲオルギエバ氏は、「2回目のレビューは、私たちが6月に終えた1回目同様、戦時中であるにもかかわらず、同国の経済の管理が見事であることを示している」と発言した。
同氏はまた、「第一に、ウクライナは私たちが最初に見込んでいたよりも迅速に回復している」と述べ、IMFはウクライナの年内のGDP成長率が1〜3%に収まると思っていたが、実際には「3%以上」となると指摘した。
さらに同氏は、「第二に、私たちは構造改革の継続を目にしている。複雑な改革だ。それらは平時でも困難であり、戦時下であればなおさらであるが、しかし、それは実現されている」と強調した。
続けて同氏は、第三の要素として、ウクライナ政府のマクロ経済・金融安定性政策を高く評価した。加えて同氏は、ウクライナ中央銀行がすでに現在段階的に管理された柔軟な為替レートに徐々にシフトしていることを喚起した。
その上で同氏は、「これらは全て良いことだ。しかし、これらは私たちの揺るがない支援の下で維持されていくものだ」と補足した。