2023年のウクライナのインフレ率は8〜9%を超えないだろう=シュミハリ宇首相
ウクルインフォルム
ウクライナのシュミハリ首相は12日、2023年のインフレ率は8〜9%を超えないだろうとの見方を示した。
シュミハリ首相がキーウ国際経済フォーラムの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
シュミハリ氏は、「私たちは2023年に状況を好転させることに成功し、インフレ率は8〜9%となっている。年内にはわかるが、私は、インフレ率はこれ以上高くならないと確信している。私たちは、400億の金と外貨準備高を保有している。これは私たちの歴史上の記録的な数字だ。財政赤字はまだ20%残っているが、しかし、私たちはそれを補う手段を見つけた」と発言した。
同氏はまた、昨年国際パートナーたちはウクライナに対して320億ドルの無償資金協力と低利貸付を供与し、今年は420億ドルの直接予算支援を受け取ることが期待されているとし、それは軍事支援やその他人道支援とは別途の支援としてだと補足した。
そして同氏は、「私たちは、今年3%以上のGDP成長率となることを理解している。私たちは、そうなるように共同で作業している。生産速度の漸次的回復を観察している」と伝えた。
さらに同氏は、昨年経済減退が約30%に達し、ウクライナは輸入の35%を失い、インフレは26%台、生産は約37%減少し、財政赤字は約20%に達したと喚起した。
なお、国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事は11日、ウクライナ政府による戦時下経済管理の努力を高く評価し、経済復興はIMFが予想していたよりも早く進んでいると指摘した。同氏は、「ウクライナは私たちが最初に見込んでいたよりも迅速に回復している」と述べ、IMFはウクライナの年内のGDP成長率が1〜3%に収まると思っていたが、実際には「3%以上」となると指摘していた。
写真:シュミハリ首相(テレグラム)