ウクライナの4月の輸出量は全面侵略期最高=経済相
ウクルインフォルム
ウクライナのスヴィリデンコ第一副首相兼経済相は1日、4月ウクライナは1310万トンの食料品を輸出したとし、金額ベースでは33億ドルに達すると発表した。
経済省広報室が伝えた。
発表にて、スヴィリデンコ第一副首相は、「4月の総括によれば、ロシアの対ウクライナ全面侵攻後、1310万トンという記録的となる輸出量となった。これは、3月と比べて130万トン多い。そして、ウクライナは2022年2月にウクライナが輸出した量より多い。私たちは、非資源をはじめとする輸出量の増加に向けた作業をしている」と伝えた。
同氏はまた、輸出量の増加には、昨年夏に代替の海洋回廊が開通され、それにより穀物や金属の輸出が可能になっていることが影響していると指摘した。
さらに同氏は、ウクライナが英国政府と複数の保険会社と共同で設置した船舶保険プログラム「UNITY」もウクライナの輸出潜在力を促進していると伝えた。
加えて同氏は、モルドバとルーマニアをはじめとする、「連帯ライン」の輸出許容量の拡大や、ドナウ川の河川港までの鉄道による貨物輸送の条件改善も肯定的に影響していると指摘した。
これに先立ち、3月1日、ウクライナ代表団による英ロンドン訪問時に、船舶保険プログラム「UNITY」の拡大が発表されていた。同プログラムは、マーシュ・マクレナンとロイド・オブ・ロンドンがウクライナ政府と共同で実施している。
同プログラムを通じた保険は、海上を通じた小麦やその他重要食料品の輸送だけでなく、金属を含む非軍事貨物を運ぶ船舶にも適用されており、またコンテナ輸送にも適用されている。
写真:経済省