大統領府、ロシア通信社代表とセンツォフ映画監督の交換を行う準備があると発表
ウクルインフォルム
大統領府は、オレフ・センツォフ映画監督をロシアが解放するのであれば、リア・ノーヴォスチ・ウクライナ通信のキリル・ヴィシンスキー代表を同時に解放する用意があると発表した。
18日、ユリヤ・メンデリ・ウクライナ大統領報道官がフェイスブック・アカウントにて発表した。
書き込みには、「大統領府は、ロシア連邦による、ウクライナ側の善意の最初の一歩として、キリル・ヴィシンスキー氏を解放せよとの提案を大きな関心を持って受け止めた。私たちは、善意の行動という政策を完全に支持するし、ロシアに対しては、交換として、オレフ・センツォフ(映画監督)氏を解放するよう提案する」と書かれている。
書き込みにて、報道官は、「共同の善意を互いが確信できるよう、私たちは、同解放を同時に行うことを提案する」と補足した。
これに先立ち、ゼレンシキー大統領による、ウクライナ海軍軍人の解放がウクライナとロシアの対話正常化へ向けた最初の一歩となり得るとの発言に対して、ドミトリー・ペスコフ露大統領報道官が、リア・ノーヴォスチ・ウクライナ通信のキリル・ヴィシンスキー代表のロシアへの帰還こそが最初の一歩となり得るものだと発言していた。
ヴィシンスキー氏は、2018年5月15日にキーウ(キエフ)にて拘束された人物。その際、捜査の結果として、リア・ノーヴォスチ・ウクライナ通信のサイトに、ウクライナの主権と領土一体性、国家安全保障・情報安全保障を損なわせる内容の呼びかけが掲載されていたことが判明したと伝えられていた。
これを受けて、キリル・ヴィシンスキー代表は、国家反逆罪の容疑が言い渡され、保釈金の設定なく逮捕された。ヴィシンスキー氏は、ウクライナ国籍を離脱し、プーチン露大統領に弁護を要請すると発言していた。
5月7日にキーウ市ポジーリシキー地区裁判所がヴィシンスキー氏の逮捕期間を7月22日まで延長している。