「降服反対!」キーウ独立広場や大統領府前にて「シュタインマイヤー・フォーミュラ」反対集会
ウクルインフォルムの記者が伝えた。
独立広場の集会は、午後7時に開始。およそ1000人の参加者たちは、「降服反対」、「シュタインマイヤーの計画に反対」、「プーチンの計画に反対」、「軍の後退に反対」などと叫んだ。独立広場に警察の姿はなかった。
集会にて演説をした欧州連帯党のソフィヤ・フェディーナ最高会議議員は、ゼレンシキー大統領、プリスタイコ外相、ホムチャーク参謀総長は、「シュタインマイヤー・フォーミュラ」署名に関する社会の質問に返答するよう求めた最高会議議員たちの要求を無視したと強調した。
反テロ作戦元参加者の一人は、「自国領にてウクライナ軍に撤退させることは認めない」、ドネツィク・ルハンシク両州一部地域の「犯罪者との和解は認めない」と主張した。
集会参加者たちは、政権に対して複数の要求を提示した。その要求とは、「ウクライナの主権を制限したり、一般法の効力を個別地域で制限するような特別法制度の導入の禁止」、「違法武装集団構成員で、ウクライナ領土で重罪を犯した人物への恩赦禁止」、「違法武装集団構成員・同集団協力者の国家機関への選出禁止」、「地方自治体運営権限の違法武装集団・外国軍・認定されていない戦闘員への自発的譲渡の禁止」、「ウクライナ領内での非国家・地方武装勢力の創設・存在の禁止」、「ウクライナのコントロール下にない領域でのあらゆる選挙の承認の禁止」であった。
その後、集会参加者たちは大統領府前へ移動し、抗議を継続。前述の要求を発表した後、解散した。
また、同日、キーウの他、ハルキウ、ドニプロ、リヴィウ、クリヴィー・リフ、ザポリッジャ、チェルニヒウ、オデーサにて、同様に「シュタインマイヤー・フォーミュラ」への反対集会が開催された。
なお、これまでの報道にあるように、1日、ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領が、記者会見にて、ウクライナは「シュタインマイヤー・フォーミュラ」のテキストに同意するとの返答をマーティン・サイディックTCG・OSCE特別代表に伝えたと発表した。
また、2日、クチマTCGウクライナ代表の広報官であるダルカ・オリフェル氏が、ウクライナが同意することを表明した、いわゆる「シュタインマイヤー・フォーミュラ」のテキストの含まれる書簡を公開している。