ウクライナ大統領府、独仏露3国首脳のウクライナ情勢協議にコメント
ウクルインフォルム
ウクライナは、ノルマンディ・フォーマット全4国との協議を継続しており、ウクライナ抜きでウクライナ情勢に関して決定が採択されてはならない。
31日、ユリヤ・メンデリ・ウクライナ大統領報道官がウクルインフォルムにコメントした。
メンデリ氏は、「私たちは、ウクライナに関する決定がウクライナ抜きで採択されてはならない、という立場を明確に守っている。その他の国の首脳は、他地域ないし他国の情勢について喚起したり、自らの立場を表明したりすることが可能だ。同様に、フランス、ドイツ、ロシア連邦は、コロナウイルス世界的拡散との闘い、中近東情勢、欧州連合(EU)とロシアの関係を含む、幅広い議題について議論した。彼らは、その中でドンバス情勢についても喚起したのだ」と発言した。
同氏は、ウクライナ大統領府は、ウクライナ東部戦争が国際議題から抜け落ちたり、ロシアが参加する協議にて喚起されなかったりした方が驚くだろうと指摘した。
加えて「同時に、ウクライナは、ノルマンディ・フォーマットのすべての国と、様々なレベルで協議を続けており、ウクライナに関してウクライナの参加のない決定は、採択しようがないし、採択されることはない」と強調した。
同氏はまた、ウクライナはドイツともフランスとも良好な関係があると述べ、またEUがロシアはウクライナ東部戦争の仲介者でなく当事者であると強調していることを喚起した。
これに先立ち、30日、メルケル独首相とマクロン仏大統領は、プーチン露大統領とビデオ会談を行い、ロシアに対して、ウクライナ東部の停戦体制を確保する義務を負うよう要請していた。